占領開拓期文化研究会について

■研究会概要
国際言語文化研究所プロジェクトB4 占領開拓期文化研究会
・研究課題:〈占領・開拓期〉の記録と表現:文学および映像表現を中心に
・研究期間:2010年6月16日〜2011年3月31日
・研究費 :20万円
・研究代表者:内藤由直 副代表:村田裕和
 
 占領開拓期文化研究会は、2010年度立命館大学国際言語文化研究所提案萌芽的プロジェクト研究の一つとして採択され発足しました。
 本研究会は、1920〜60年代の〈占領と開拓〉に関する問題系に焦点を当て、現在に繋がる往時の記憶/経験/感情を文学テキスト・映像フィルムから掘り起こすことを目的として活動しています。プロレタリア文化・文学、植民地主義、農民運動、ジェンダーや大衆など多様な問題を幅広く包括しながら議論を深め、占領と開拓に関する研究を進めていきます。

■研究計画
@資料調査
 〈占領/開拓〉の概念を狭く限定することなく、どのような文学・映像作品がこの問題系に属しているかを調査・発掘し、特に満州・内蒙古に関する記録や日記、国内開拓・山村工作に関わる作品・文献資料を収集していく計画です。また、資料劣化の進んだ文献資料・映像フィルムについて修復・保管の処置を講じた上で分析を進めていきます。
A研究会活動
 研究期間内に全4回の研究開始を開催し、参加者による研究発表と議論を行います。既存の〈占領/開拓〉イメージにとらわれない幅広い問題設定による報告を促し、占領と開拓に関する萌芽的・潜在的な問題点を発掘しながら研究を進めていきます。
B成果の公表
 研究成果は占領開拓期文化研究会における発表の他に、学内外の学術雑誌や学会・研究会発表などを通じて公開していきます。